移ろい逝くもの

心はひどく流動的だ。今が楽しくても、数日後には苦しむかもしれない。

つい数時間前が苦しくても、今笑うことだってできる。

ぼくにはこれがとても不思議に思えてしまう。自然だと、あんまり思えない。

だから書き残しておくんだ。心を。この心もきっとすぐになくなるんだから。

 

あそこには、何でもあった。喜びも幸せも、怒りも悲しみも。

喜怒哀楽すべてが味わえる環境だった。好きか嫌いかで言ったら、結局好きだったんだと思う。嫌いになんて、なれなかった。

そして今の気持ちはまだよくわからない。終わったことに対する安心とも違う気がする。

ただただ、空白で。

だけどこの空っぽもすぐに違う何かで満たされるんだろうなあ。

ばいばい。